ザクロは抗ウィルスに効果的

2020/02/27

 現在日本国内では、インフルエンザ、風邪が非常に流行しています。これらに関わるウイルスを死滅させる効果があると言われているのが、ザクロです。今回は、ザクロのウイルスに対する効果について述べます。

 ザクロには、インフルエンザウイルス、食中毒ノロウイルス、ヒト免疫不全(HIV-1)ウイルスなどを死滅させる効果があります。それぞれどのように作用してその効果が発揮されるのかについて説明します。まずインフルエンザウイルスについて、加水分解性タンニン、アントシアニン、プニカラジンというザクロに関する化合物が、インフルエンザウイルスを死滅させる効果があると言われています。ザクロポリフェノールがインフルエンザAウイルスを死滅させ、宿主細胞でのウイルスの複製を抑制します。またザクロ果汁と抽出物には、感染した食品、体液などを介して伝染するウイルスを抑制する効果があります。このように、植物抽出物からの天然の抗菌薬は、ウイルスワクチンなどに代わる抗ウイルス薬として、利用数が増えています。インフルエンザ治療や予防における医療の進展を図る上でも、ザクロのような天然植物の抗菌剤は、今後さらに重要になるでしょう。次に食中毒ノロウイルスついて、食品媒介ウイルスの中で、食中毒ノロウイルスは、世界中のウイルス性胃腸炎の主な原因となっています。現在、食中毒ノロウイルス感染や発症を防ぐために利用可能なワクチンはありません。また、水分補給療法以外に有効な治療方法もありません。そのような中で、ウイルス代用物とバクテリオファージMS2に対して、抗ウイルス効果があることが示されたのが、ザクロ果汁とザクロポリフェノールです。熱を含むほとんどの治療条件に非常に強いMNV-1が、ザクロ果汁とそのポリフェノールによって阻害されることから、ザクロには食中毒ノロウイルスの治療や感染の予防効果があると言えます。最後に、ヒト免疫不全ウイルスについて、このウイルスのワクチンがない場合、症状を緩和するために各国で抗レトロウイルス化学療法が使用されています。これは、ザクロ果汁からのHIV-1侵入阻害剤が吸着され、HIV-1の宿主細胞受容体への結合をブロックしてウイルス感染を阻害するという、自然に安全な食物源から抗HIV-1殺菌剤を生産する方法です。

 このように、ザクロには様々なウイルスを死滅・抑制させる効果があります。このザクロの効能は、今後の医療発展に大きく関わるのではないでしょうか。

参考文献:https://www.hindawi.com/journals/ecam/2013/606212/

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